入学当初から、それは始まった――。
最初は、テーマに沿った言い争いが展開されるのだが、互いに気持ちが加熱されると、容姿や性格、国の習慣、文化などの非難合戦へと論点が変容してゆく――。
それぞれのお国柄らしく、思った事をフィルターに通さず、直線的な物言いのキャサリン――。
シニカルという薄皮を言葉にくるみ、「ひと手間」加えるリンスロットの表現――。
年端もない少女達による、「代理戦争」――。
「んで、ひばり様――どっちがどっちなの――」
「キャサリンさんが醤油――リンスロットさんは、じゃあソースと思うでしょ――」
「まぁ、対決の図式から言えば――」
「でもね、リンスロットさんたら、塩コショウが一番だって――」
「あぁ、なる程――」
府に落ちた様に、りおんは頷き、リンスロットの性格を理解した――。
「ソースと言わないところが、リンスロットさんらしいわね――」
ひばりが補足し、性格の真意を深めた――。
睨み、対峙する二人――。
膠着した状態に、タイミング良くチャイムが鳴る――。
「鏡花が、もう来たよっ――」



