ただならぬ教室内の雰囲気を、触れた引き戸から感じたりおんは、後方の入口に回り込み、そろりと「侵入」し席に着く――。
「りおんさん、おはよう――」
ひばりが、複雑な笑顔でりおんを迎え入れる――。
「ひばり様、一体どうしたの――」
教壇の方向に首を向け、尋ねた――。
教壇上で対峙し、窓側にリンスロット――廊下側に肩にかかるブロンドカラーの髪に、骨太な骨格を持つ少女が腕を組み、互いに睨み合う――。
彼女達の周りを、クラスメイトが囲む――。
「キャサリンさんよ――」
ひばりが、言った――。
キャサリン―Tボーン――。
アメリカ合衆国――テキサス州ダラス出身――。
いかにもアメリカ「らしい」外観と性質――。
対するもう一方――。
ロナール―クロフォード―リンスロット――。
イギリス――ロンドン出身――。
りおんの「ご馳走」、金髪ドリルヘアにツンデレ鉱脈を体内に有し、とてつもない埋蔵量を伺わせる態度――。
数多くの魔法少女を代々輩出してきた、名門の家系――。
その風格と「重責」が、否応なく魂から溢れ、周囲を威圧する――。



