「はぁ、はぁ――んもぅ遅刻寸前っギリギリセーフだよぅ――」
階段の手摺に寄りかかりながら、ようやく4階に辿り着き、ちょっとだけ膝を突いて休憩を入れるりおん――。
「遅くまで夜更かしするりおんが悪いのだ――」
相変わらず、ステッキさんは鞄の中に隠れ、言う――。
「そんな事言ったって、引っ越し荷物を整理してブルーレイソフトとか、先にアンテナ配線を済ませておいたレコーダーに、春アニメ達の初回放送や2話目がいっぱい録画されてるから、アンプやスピーカーをセッティングして早く観たかったし――」
「そんなこんなで、寝るのが遅くなったんだよ――ってか、休止モードだか訳わかんない事言って、黙ってないで手伝ってよねっ――」
「はぁ、何とかセッティングは終わったけど、服とか本とか――今夜も徹夜必至だぁ――」
諦めにも似た感情を捻り出すりおん――。
「私ができる事は、ないからな――見守っているぞ――」
「調子のいい事っ――どうせ休止モードなんて嘘なんでしょっ――」
「ふふっ――そいつは、どうかな――」
そんな「小粋」な会話を交わす内に、二人は教室に到着する――。
「はぁ、何を言ってるのかしら――」



