適当魔法少女・りおん!!


意識から離された躰はただ、物体として存在するのみ――。


その光景が、魔法少女達には「硬直」と見えたのだろう――。


エレノアの意識は葛藤する――対話と同時に芽生える自問自答する意識――。


どうして攻撃をしないのか――。


私は最強の魔法少女――その責務を果たさなければ――。


想いとは裏腹に躰は動かない――。


これらはエレノア特有の現象なのかもしれない――。


母の死、自分を超えるであろうリンスロット――「誇り」などと都合良く変換された精神的重圧――。


知らず知らずの内にエレノアを蝕み、侵食する「負」の要素――。


母が今も生きていれば――妹など、いなければ――。


深層自我に住み憑いた、可能性としての「本音」――。


スーパーダークエネルギーは巧みに「弱さ」を「擽り」精神攻撃を拡大してゆく――。


そして「偽意識」を植え付ける――。


「死にたくない――」


「最強魔法少女の称号なんて、いらない――」


エレノアの「誇り」はくすみ、輝きを失う――。


魔法少女達の問いかけにも答えない――いや、もう聞こえてはいない――。


卑猥な「笑み」を浮かべたスーパーダークエネルギーの高出力レーザーは、エレノアをかすめ「平凡」な魔法少女達に向かう――。