意識から離された躰はただ、物体として存在するのみ――。
その光景が、魔法少女達には「硬直」と見えたのだろう――。
エレノアの意識は葛藤する――対話と同時に芽生える自問自答する意識――。
どうして攻撃をしないのか――。
私は最強の魔法少女――その責務を果たさなければ――。
想いとは裏腹に躰は動かない――。
これらはエレノア特有の現象なのかもしれない――。
母の死、自分を超えるであろうリンスロット――「誇り」などと都合良く変換された精神的重圧――。
知らず知らずの内にエレノアを蝕み、侵食する「負」の要素――。
母が今も生きていれば――妹など、いなければ――。
深層自我に住み憑いた、可能性としての「本音」――。
スーパーダークエネルギーは巧みに「弱さ」を「擽り」精神攻撃を拡大してゆく――。
そして「偽意識」を植え付ける――。
「死にたくない――」
「最強魔法少女の称号なんて、いらない――」
エレノアの「誇り」はくすみ、輝きを失う――。
魔法少女達の問いかけにも答えない――いや、もう聞こえてはいない――。
卑猥な「笑み」を浮かべたスーパーダークエネルギーの高出力レーザーは、エレノアをかすめ「平凡」な魔法少女達に向かう――。



