細くしなやかだが、適度に肉のついた足を組み直し、再び紅茶を楽しみながら二人を見つめるエレノア――。
意図して何も語らないのか――やはりこの静寂も「嫌がらせ」の一種なのか――。
しばらく互いにそれぞれのポーターを見つめる、りおんにとって悶々とした時間が続く――。
「エレノア、終わりました――」
発光が消えると同時にオフェリアが簡潔に言った――。
「またお会いしましょう――」
「う、うむ――」
意味深な言葉をステッキさんに告げるオフェリア――。
「御苦労様、オフェリア――」
労いの言葉をかけ「すうっと」官能的な指先を動かし、空間に切れ目を入れるエレノア――マリカのそれとは異なり、あくまで上品な仕草で「格」の違いを見せつける――。
オフェリアが「異空間」へ戻り、跡形もなく切れ目は消える――登場した時は何処かに身を潜めていたのか――りおんの疑念は迷走する――。
信頼感が生み出す淀みない工程――。
対して、自分とステッキさんとの信頼関係は――。
心をしかめた――。
魔法少女としての佇まいが「稚拙」過ぎる――。
エレノアからの現実を突きつけられ、りおんの魂は萎縮する――。
構わずエレノアは、カップとソーサーをテーブルに置くと立ち上がり、窓辺に歩を進め、ちらりとレースカーテンを捲り、外の景色に視線を流す――。
「私の事が、嫌いですか――」



