「あなたとは色々と因縁がありますわね――」
オフェリアがエレノア同様、上品な語り口でステッキさんと相対する――。
「では、始めます――」
オフェリアを操作しながら、二人を対面させると互いに青白く発光し、魔法評議院による「呪縛」が施されてゆく――。
「紅茶のおかわりはいりますか――」
宙に浮いているステッキさんとオフェリアをぼんやりと眺めていたりおんに、優しい語り口でエレノアはおかわりを薦めた――。
「あっ、いえ――結構です――」
たどたどしく答えるりおん――。
香り、味、それらの何処が王室御用達で「一般庶民」が飲む紅茶と違うのか――理解不能なりおん――。
ましてや、普段飲む事など皆無――。
ふとカップに目をやると、一口啜っただけでほとんどが残されている――。
それを見越しての「嫌がらせ」なのか――。
冷め、劣化してゆく液体を、温かく新鮮なものと交換する――。
エレノアの単なる気遣いなのか――。
自分を嫌っているのか、いないのか――心の「色眼鏡」を外し、新調した眼鏡のレンズを透し、りおんの瞳はエレノアの真意を探る――。



