「あのう、失敗してもいいので、とりあえず試してみませんか――足止めもそろそろ――」
堪えるエリザベスが、彼女には珍しく尖った口調で言う――。
しかし、想いは月下美人に届かない――。
「私じゃなくたって、エリザベスやシフォンのポーターと合体すればいいじゃないかっ――誰がこんなダメポーターと――」
「ダメポーターとは何だよっ、さっきから言わせておけば――俺だってお前と合体なんて願い下げだねっ――」
「何よっ――」
「何だよっ――」
互いに「顔」を突き合わせ詰り合う――。
「前からそのあまのじゃくな性格が気に入らなかったのよっ――」
「ふっ、人の事が言えるのか、このガサツ女がっ――」
「なっ――まぁいいわ、まともな名前で呼ばれないゴミ虫ポーターに何を言われても、痛くも痒くもないんだから――」
「けっ、口の悪い馬鹿女のくせに――」
「あらっ、今馬鹿って言いましたぁ――ププッ、馬鹿って言った方が馬鹿なのに――」
「違うねっ、そうやって返した方が馬鹿なんだよっ――」
「負け惜しみを――男のくせに、みっともないねぇ――」
「強情女がっ――」
「何よ――」
「何だよ――」



