「皆さん、すみません――予備役、退役組の投入も申請したのですが、とある事情で行動に制限がかかりました――」
「ちっ――」
堕ちる鏡花の声色に、裏の真意を知るかの様に、似つかわしくない舌打ちを放つリンスロット――。
「全ては私の力不足です――皆さんの試す攻撃のデータは監理局が収集、分析して後に続く世代に継承されます――」
「まっ、データ取りって事だな――」
「ですね――」
「だね――」
アンテロッティがぶっちゃけ、ローグ、コステリッツが深く頷く――。
大人達の子供じみた言い訳と画策――。
欧州カルテットにしてみれば日常茶飯事の「景色」――。
その振る舞いは、疑心暗鬼な鏡花を優しく擁護さえする――。
それこそが大人であり、真の「性質」なのだと欧州カルテットは体感し、ある種、達観している――。
「では、行きましょう――」
シフォンと欧州カルテットが、裏組の衛星型に向かう――。
裏組の衛星型と融合した核は、黒く蠢いていた外郭を吹き飛ばし、1キロメートルほどの大きさの、ブリリアントカットされた「宝石」に変貌を遂げている――。
無色透明な衣の内部で、虹色に輝く生まれ変わった核――。



