エリザベスの横をすり抜け、核は衛星型に吸い込まれてゆく――。
「シフォンさん、表組の核は裏組の衛星型と融合した模様です――欧州カルテットを先行させて全員、裏組の衛星型に向かって下さい――」
「何か、策はあるのですか――」
シフォンが、期待薄に鏡花に訊ねた――。
「ありません――」
きっぱりと鏡花が言う――。
ここで戯れ言に逃げても彼女達は見透かす――元より鏡花自身の性質が許す筈もない――。
「すみません――リンスロットさんの攻撃で壊滅すると思っていたのですが、私達の考えが甘かった様です――」
自戒する鏡花――。
「こうなっては、過去の伝承、監理局の情報蓄積も当てにはなりません――つまり――」
「人柱って事ですね――」
シフォンと鏡花の心層の交わりに、乱暴な表現でエリザベスが介入する――。
人柱――極端な表現だが、これまで有効だった攻撃が効かないなら、新たな攻撃方法を「創造」し、試す――それが効かないなら、また「創造」し、試す――その繰り返し――。
試す過程で魔法少女の「犠牲」もいとわない――。
故に、人柱――。



