適当魔法少女・りおん!!


リンスロットが、奥歯を噛む――。


核はあざ笑い、自身を復活させてゆく――。


もどかしく眺めるしかない魔法少女達――。


これがりおんならば、適当な技の名前を叫び攻撃を加えていただろう――。


リンスロットの脳裏に、後先考えないりおんの「奔放」さが描写され、そうしえない自分の「縛り」を恨む――。


彼女の憂鬱さをよそに、核は復活し、端正な正二十面体と宝石の様な煌めきを見せつける――。


「綺麗――――」


誰かが、紡いだ――。


魔法少女という現実から解離した佇まいの奥に潜む、無垢で、かろうじて「まだ」透明な彼女達の魂を揺さぶった事に満足し、結晶の内部から感嘆の光が放たれ、寒い宇宙空間が暖色に照らされ、温まる――。


「ま、眩しい――」


瞼を絞り、手で目を保護しながらも、温かみと光の雨を感受する魔法少女達――。


鏡花や監理局でさえ、一時心奪われ、機能が停止した――。


「ふふふっ――」


また――声がする――。


「駄目っ――リンスロットさんっ――」


騙されるな――ひばりの凍った叫びが、木霊する――。


しかし、それはリンスロットには届かない――。