小さな世界

『好き好き好き丸山くん大好き!』



僕の彼女はいつもこんなの


彼女の名前れい



『…はいはい、わかったから』


こんな冷たく言ってみるけれど

本当は僕のほうが大好きだ

あ、これは彼女には内緒ね?
恥ずかしいから


そんなふうにいうと彼女は

小動物みたいな顔をして

『グスン』そんな効果音がぴったりな顔をして僕をみつめてくる。