それから数日経った日のことである。

「あーあ、しゃべっちゃったかー…」

九重兄さんが呆れたと言うように額に手を当てた。

あたしは九重兄さんが買ってきたみたらしだんごを口に入れながら、
「九重兄さんたちの企みがバレちゃった以上、もうやらないことね」
と、言い返した。

「企みって、俺らはそんなつもりじゃ…」

「どんなつもりよ」

毒づくように言い返したあたしに、九重兄さんは困ったと言うように頭を抱えた。

「お兄ちゃーん、三春いるー?」

一葉姉さんがやってきた。