「狼、ですか?」

大政は意外だと言う顔をした。

「一匹狼だから」

あたしは答えの意味を教えた。

「ああ、そう言う意味の…」

納得したと言うように呟いている大政の手からマンガを取り戻した。

「えっ、あの…」

「あなたが出した質問に3つ答えたんだから、返してもいいでしょう?」

大政は何も返せないと言うように口を閉じた。

「気が済んだかしら?」

そう聞いたあたしに、
「俺もあきらめませんよ」

大政が答えた。