ハートロッカー

フン、バカな2人だ。

「三春さん」

大政の声に、あたしは今度は彼ににらみを効かせた。

…んっ?

何で効かないんだ?

あたしににらまれた人間は、泣き出すか逃げ出すか目をそらすかのどれかである。

なのに、この大政と言う男は泣きもしなければ逃げもしない、かと言って目を伏せようともしない。

「今日から土日ですけど、ここでバイトすることになりました。

大政太です、よろしくお願いします」

大政はそう言って頭を下げた後、あたしを見て笑った。

…これは、つわものが現れたと見た方がいいかも知れないな。