ハートロッカー

「あー、待て待て。

三春、待て」

慌てた九重兄さんに腕を引っ張られ、あたしは彼らの輪の中に入らされた。

…何なんだ、一体。

イラッときたあたしに、
「ほら、この前話をした大政太くん。

学校が休みの土日だけアルバイトしてもらうことになったんだ」

九重兄さんが大政を紹介した。

…はっ?

「あ、目がデッカくなった」

あたしの気持ちを知ってか知らずか、上野がふざけたことを言った。

…この人を殺しても罪には問われないだろうな。

ギロリと上野ににらみを効かせたら、彼はヤバいと言うように隣にいる安部に助けを求めた。

安部は困ったと言うように、目を伏せたのだった。