三春さんを好きになって、三春さんのことを知って、デートまでした。

彼女に会えば会うほど、ますますひかれている自分に気づいた。

三春さんの過去を知った時は強い衝撃を受けたけど、それでも自分は三春さんを好きなんだって思った。

過去なんかどうでもいい。

九重さんと一葉さんと違っていたって、荒れていた時代があったって、三春さんは三春さんだ。

――三春さんのそばにいたい。

――三春さんの理解者になりたい。

好きと言う気持ちと同時に、2つの思いが心の中に出てきた。

「大事にしたい…そうだろうな。

俺も寧々の秘密を知った時、そう思った」

七緒はポッキーをくわえた。