「あたしのことが好きだからとか、あたしの理解者になりたいとか…。

じゃあ、それを行動に移すことがあなたにはできるのかしら?」

三春さんは俺を見つめた。

「どんなことがあっても、他の誰よりもあたしのことを考えて最優先にできるの?

友達や家族よりも、あたしのことを1番にできるの?」

三春さんは息を吐く。

「拒絶されても、嫌われても、殴られても、蹴られても…あたしの理解者になるのをやめないでいられるの?」

俺は呼吸をする。

「すぐに返事ができないって言うことは、無理なのね」

「そんな…ッ!」

呆れたように言った三春さんに、俺は首を横に振る。