「さっ、沙織は、俺のこと、恋愛感情で、好きじゃないのか?」 ----思わず見た彼の顔。 林檎色の頬。蜂蜜色の髪。微かに震える唇。熱をもった瞳の奥に、野生とそれと拮抗した理性が感じられる。 美しかった。愛しい。いとしい彼。