蒼の歩み

怒られちゃった、とおどけてみせて、その場はなんとかごまかした。それにしても、随分早い入浴だねと問いかけると、シャワーのみだったからとのこと。



「真歩、どーした。俺の入浴シーン想像してムラムラしてたのか」



「へっ!?」



突然何を言い出すの、と思ったら。私が太股の間がどうのこうの呟いていたから、このように聞いてきたらしい。それにしても、蒼君の入浴シーン……、か……。蒼君の、入浴、シーン……。



「べ、別に!言われたから想像してみただけだしっ」



今、想像しちゃったじゃないの。



「言われたら想像するんだぁ、ふーん。で、どんな想像したの?」



わぁぁ!



もう、勘弁して……。




何も想像してません!と無理やり話を終わらせて、私はさっき気になったことを聞いた。



「ねぇ、蒼君。蒼君の、好みの女性のタイプってどんな人?」



「好みのタイプ?なんで」



「えっと、参考までに?」



なんの参考だ、と自分で自分に心の中で突っ込みを入れつつ。



「そう言うお前は?」



「え」



「人に質問するなら、まず自分から答えるもんなんじゃねーの」



「う、ん……?」



それもそうなのかなと納得しかける自分がいた。私って単純。……もし、ここで。



蒼君がタイプ、と答えたら。




どうなっちゃうんだろう、この部屋の空気。