蒼の歩み

実を言うと、彩りには気を使った。赤、緑、黄色が入っていれば、大抵は美味しく見えるであろう。オムライスとかも、ソースはケチャップで、ブロッコリー等が添えてあれば綺麗に見える。それと一緒。



赤、緑、黄色。……と言っても、切っただけのきゅうりにプチトマト、あとは卵焼きと言ったところだけど。



「食っていいか?」



「どうぞ」



「じゃ、いただきます」



そう言って、蒼君が最初に手をつけたのは。卵焼きだ。



「……これ」



「どうかな?」



「醤油が、丁度いいな」



俺の好きな卵焼きだ、と蒼君は呟いてくれた。



「良かった……!」



「覚えてたのか?」



「もちろん」



卵焼きは醤油の味付け派だってことを、でしょ?だって、好みの味とか把握しておきたいもの。



「……でも、形は悪ィぞ」


「……え」