初めて喫茶店で会話を交わした日を境に、私達はお互いの休みが合うといつもそこで談笑をするのがお決まりのようになっていた。




時間は決まって、夕方。少し遅めのティータイム。




秋塚さんと、出逢って。こうしてお話しさせていただくようになってから。私の生活に色がついた。あの日、日々のつまらなさに飽き飽きとしていたのが嘘のようで。



彼と居ると、楽しい。出来ることならば、毎日こうして言葉を交わしたい。



……しかし、相変わらずというか、秋塚さんの年齢は不明だ。ついでに言うと、どんな仕事をされているのかも。



数回聞いたのだが、上手い具合にはぐらかせてしまった。



「俺?真歩より年下だぜ。ぴっちぴちの18歳だから」



……絶対、成人はしているだろうに。本当のところいくつだろうか、と気にはなるが気にしてばかりいても仕方が無い。



あれ、そう言えば。



彼はいつから私のこと、『真歩』と呼ぶようになったのだろう。