蒼の歩み

「いや、やっぱおめーのマイペース崩すの、簡単に思えてきた」



「……なんか、蒼君に崩すとか言われると若干怖いのは何故だろう」



「お?怖いとは、何がだ。何を想像したのか詳しく」



「べ、別に何も想像してませんけれども!」



「嘘だー」



「うっ……。いや、あのほら。言葉の攻撃とかすごそうだなぁと。言葉攻め、とか……」



すると蒼君は、ブフォッと噴出した。あらら、珍しい。



「言葉攻めって、真歩お前」



笑いながら、彼はこう言う。



「どんなプレイ想像してんだよ。して欲しいって事か?」



「なんでプレイとかそういう風になるのよ、もうっ!」



もう!




でも、これって。


「あの、もしかして……。してって言ったらしてくれるってことですかねコレ。しかし、してって言ったら逆にしなさそうだしどうしたものか」



「おめーいちいち先読みするよな。それで、どんなプレイがお望みで?七瀬サン」



「……。前にも蒼君の前で先読みなんかしたことあったかな私……。自覚なかった」



既にペース崩されまくり。本当に、私のペースを崩すのは簡単なことらしい。……でもこれは多分、彼限定。



「いつもアレコレ考えてんだろ」



「そう、かなぁ……?」



「っと、そろそろ車戻るか。秋にしては今日は暑ィな。俺、アイス食うけど真歩は?」



「! 食べる」



「太るぞ」



「だって、蒼君が聞くから……」



それにアイスは私の好物だ。