四人で廊下を歩いていると集まってくる私と直人への視線。
男子も女子も、話題はテストのことばかりだ。
「おはよう、眞中」
後ろから呼び掛けられて振り向くと、そこには隆兄こと坂口先生が。
「おはようございます。坂口先生」
「…ちっ」
私が挨拶を返す最中、大和は横を向いて盛大に舌打ち。
しかも熱い視線を先生に浴びせている…
そんなに睨んでたらバレますって!
ちなみに…私が敬語で話すのはちょっとした皮肉だったりもする。
「今回の考査、一位なんだって?凄いじゃないか」
「いやぁ、運動できないんでせめて紙の上ぐらいはなんとかしなきゃと思って…」
こうして改めて褒められるとちょっぴり照れてしまう。
何か、くすぐったいというか…