「信じられないか?
なら…これだと否定のしようがないだろ」
緋色がゆっくりと距離を縮めてくる。
行動が読めなくて、私は突っ立ったまんまで。
何を言われるのかさえ、予想も出来ない…
「俺は、美桜が好きだ」
え……
言葉にならなかった。
緋色が、私を好き…?
もう混乱どころの話じゃなくて、持っていたノートを落としかけた。
「おっと。もう返事は分かってるし言わなくていいから…
これ、宮本の机に置いてきてやるよ」
さらっと私の手からノートを取っていく緋色。
『ありがとう』
そんなお礼の言葉を言うのも忘れて、ただ唖然としていて…
職員室に向かう緋色をただただ目で追う。

