律儀な先生に思わず吹き出す。 前は林檎だったからぁ… 次は葡萄にしよっかな? さて、ちゃっちゃと行きますかね。 何クラス分あるんだろうか。 結果嵩張ったプリントの束を両手に抱えた。 「おい」 プリントを持って教室を出ようとすると、直人が声を掛けてくる。 「どうしたの?」 「いや…プリントをさ…」 プリント? 小首を傾げてからプリントへと視線を落とす。 「あっ、もしかして提出遅れ?」 「違うわ」 なんだー、違うのか。 私の推理力は全く冴え渡らなかった訳か… 「じゃあ何さ?」