「えーっと、それはぁ…」



アプローチされても急展開すぎるというか…


頭も心もついていけてない訳で…



「し、しょうがないじゃん。
嬉しくて…その、夢みたいだなとか…考えちゃうんだから」


「か…っ」


「か?」


「何でもねぇ…」



手で頬の部分を覆う直人。


私は何をしているのか分からなくて首を傾げた。



「俺達…」


「うん…」


「両想い…って事でいいんだよな?」


「そ、そうだね?」



改めて口にしてしまうと照れ臭くて、


顔も身体も暑くなってくる。



ぜ、絶対今顔真っ赤だよー!!



涼しさを求めて手をパタパタと仰ぐ。


珍しく直人の頬もほんのりと赤く染まっているような…