グサッ!!
直人の言ったことが諸に緋色へ刺さるのが見てとれた。
あー、こりゃ結構傷付いちゃってるなぁ。
小さい頃も傍若無人だった割にはデリケートだったし。
「最近、会話すらしてないって…心菜が言ってましたよ?」
…ん?
あれ、何だろう…
なんかさっきからモヤモヤ?、する感じが…?
いや、ムカムカなのか?
…体調悪いのかな?
「俺だって話ぐらいはしたいと思ってるけどさ…」
「じゃあすれば良いでしょ?飯でも一緒に作りながら…」
そう言った直人は緋色が使っていた包丁を手に取ると、
目に求まらぬ早さでみじん切りを済ませてしまった。
出たっ!
何、この完璧超人。めっちゃ腹立たしいわ!
「直人先輩~。着替えてきましたよー?」
「そうか。じゃあ俺達は帰るから」

