「分かった!今日緋色ん家に行くね?」
「ホント?助かる!」
もう結構手に絆創膏貼ってるのにこれ以上増えちゃったら…
緋色の手がボロボロに…!
そこで私はハッと気付いた。
私と緋色をじっと見る直人の存在に…
「…あれ?こいつって確か…
美桜の彼氏?」
「彼っ!?ち、違うよ!」
「え、だって俺が越してきた時に美桜の家に居たよな?」
「居たは居た、けど…」
よく覚えてるな、そんなこと。
私の方がすっかり忘れてたよ…
「藤堂直人です。よろしく、先輩」
ひやひやしてる私の前で、直人はフツーに緋色に接していく。
「あぁ、よろしく。俺は……」
「知ってますよ。心菜から聞いてるんで」
「え…」
まさか直人から心菜ちゃんの名前が出るとは思わなかった。
あんなに険悪な雰囲気だったのに…
いつの間に、話をする仲になったの?

