「お、おおお、おはようっ!」 目が合わせられない…! 絶対合ったら赤くなるから! 「ん、おはよ」 チュッーー 「な…!?」 下を向いていた私に、いきなり降りかかった感触。 今! 今、おでこに… おでこにっっ! は、ちょっ…まっ! こいつ誰だ? 直人の皮を被った違う人なんじゃないの!? こんなことする奴じゃないもの! 挨拶、とか…? いやいや、ここ日本ですし! 硬直している私をよそに颯爽と洗面台へ向かっていく背中。