ムリムリムリムリッッ!!現実逃避すんなとか…
だって直人が好き?
私を?
あり得ないでしょ!
「直人…前に好きな子がいるって」
「うん。だから美桜の事だけど?」
…全く整理が追い付かないんですけど。
混乱が混乱を呼んで頭ん中ぐっちゃぐちゃだ…
考えることに精一杯で腰が抜け、気付けば床にへたり込んでいた私。
「全然…知らなかった…」
「だろうな」
頭上から聞こえてくるその声は呆れ口調で…
いつもならムッとするはずだけど、そんなの気にしてられなくて。
顔、上げられないよ…
赤くなってるの、分かるから。