「なに気合い入れてんの?」
「気合い…?」
気合いとは何ぞや?
本気で言ってる意味が分からず小首を傾げた。
「やけにめかし込んでんじゃん。
そんなにデート、楽しみにしてた訳?」
「こ、これは…花音が選んでくれたんだよ。
スカートの方がいいって…」
少しずつ直人が近付いてくる。
反射的に私も後ろに下がる…
トンッーーー
元々裏道のような所で幅もない場所。
数歩も下がれば背中が壁に当たった。
わっ、これ以上下がれない…!
というか、どうして寄ってくる!?
「知ってる」
「え…?」
「花音から聞いたから。メイクも、手伝ったって」
そう話す直人に、片手で顎を上げられた。
余りにも近いその距離に、顔が熱を帯びていく。

