どうして…
なんで、直人がここにいるの?
頭が追い付いていない私を置いて、
先輩と直人は淡々と話を始めた。
「藤堂くん、だったっけ?よく席次一位になってるよね。
名前は聞いたことあるよ」
「藤堂直人です。俺は三木先輩の事知ってますよ。
…誰かさんがよく話してたんで」
そう言いながら直人が横目でこっちを見てきた。
少し目があっただけ…
それなのに、鼓動が尋常じゃない程ドクンドクンと鳴り出す。
「へぇ、俺の話をしてくれる女の子がいるんだ!
嬉しいなぁ」
「…俺、別に女とは言ってないんですけど?」
「でもそうなんだよね?」
あれ?
何だろう…
なんか空気がピリッとしているような気がする。
混乱している中でも、それだけは肌に伝わってきた。

