「本当に良かったの?チケット買って貰っちゃって…」
「勿論です!さっきのランチ、出してもらったんですから!」
しかもクーポンでいつもよりお徳だったし。
先輩にはランチ代、丸々出してもらったのに逆に申し訳ない…
ランチを食べた私と先輩は近くのショッピングモールにある映画館に来ていた。
『これを見に行きたいと思ってるんだけど…
美桜ちゃんはどう?』
ある雑誌の一頁、先輩が指差した映画のタイトル。
この映画…私も見たいと思ってたヤツだ!
少し前に終わってしまったドラマの劇場版。
基本コメディーなんだけど、
謎解きがテーマになっていてそこがまた気に入ってるんだよねぇ~。
「じゃあ飲み物買ってくるよ♪何がいい?」
「あっ、私も一緒に…」
「だーめ。
美桜ちゃん忘れてない?俺、一応先輩なんだからね?」
くすりと軽く微笑む先輩。
少し大人っぽい仕草にドキッとする。
不思議…
拓真先輩とはひとつしか違わないのに。
どうしたらこうも余裕のある態度がとれるんだろうか…

