「デート?」
「今デートって言ったか?」
「ウソウソ!あの先輩って誰だったっけ?」
「ほら、よくお昼に放送かけてる。名前はぁ…ミキ、先輩だったような…」
昼休みに、しかも教室でのとんでも発言に周りがざわついてる。
でもそんな騒がしさも私には遠くに聞こえて…
拓真先輩ってこんな大胆な人だったんだなぁ…
関わりを持つまではもっと内向的な感じだと思ってたよ。
「デート、ですか…」
「そう。ダメ…かな?」
眉を下げたその表情を見たら『NO』なんて言えない。
うーん。
拓真先輩には前に手当てしてもらってお礼らしいお礼も出来てないし…
「分かり…ました」
「ホントに!?」
恐る恐る答えてみると、もうキラッキラの笑顔!
見てるこっちも、思わず笑顔になった。

