「はい!暗い話はもうおしまい!」



私はどんよりした空気を断ち切るように、パンッと手を叩いた。



「料理、出来るようになりたいんでしょ?」


「そりゃぁなりたいけど…」



焦げ付いたフライパンを見て、緋色は肩を落とした。



「それでは。美桜のクッキング教室を始めたいと思いまーす!」



「…は!?」