私を見つめる緋色の目にドキドキして、
待ってる少し時間が長く思えた。
真由理さんは家に一人でいた私をよく気にかけてくれた人で…
転校して前の町を離れる時も、目が腫れるまで大泣きしてくれて…
優しくて素敵な人。
大好きな気持ちは、今だって変わらない。
「ん~、めちゃめちゃ元気!」
「………え?めちゃめちゃ?」
「おう。毎日、動きたい~って声上げるんだからよ」
そう言ってるの真由理さん、目に浮かぶなぁ~。
けど、さっき緋色は難病って言ってたけど…
「足が動かなくなる病気らしくて…
その手術が出来る医師がこの町にいんだよ」
「足が……
だから『動きたい』って」
「そうそう。
この家も、親父の知り合いから紹介してもらってさ。
そしたら美桜が隣に居るもんだからビビった」
ニカッと大口で笑う緋色。
その表情に昔の面影が残ってて、
“やっぱひーくんなんだなぁ”
って思った。

