窓を開けると冷たい風が流れ込んでくる。
中々の寒さだけど、新鮮な空気を取り込む為には致し方ない。
「悪ぃな!面倒かけたみたいで」
ひーくんはそう言うと、少し困ったような笑顔で微笑んだ。
昔はイタズラ坊主って感じの笑い方しかしなかったのに…
そんなちょっとしたことで、時の流れを感じた。
「別にいいけど…
なんで料理しようと思ったの?」
前は料理や裁縫は苦手だからやりたくないって言ってたのに。
料理に目覚めたとか?
…さっきの様子からしてそれはないか。
「あー…それは……」
ひーくんの眉がさらに下がる。
初めて見る顔ばっかで何ていうかこう…違和感?のような…
「言いにくいことなら無理しなくても…」
「いや、大丈夫!
……お袋が、病気で入院しててさ…」
「え?真由理さんが!?」
ひーくんのお母さんである真由理さん。
お菓子を作るのが得意で、よくクッキーとか食べさせてくれて…

