足を踏み入れると、煙は濃度を増していく。
まさか、中で倒れてる!?
あー、落ち着け落ち着け!
私がパニックになってどうすんの!
慌てそうになる気持ちを沈めて、小さなタオルで煙を吸い込まないようにした。
リビングの方に行くにつれて、白い煙がもくもくと立ち込める。
火元は…キッチン?
カウンター式の造りはうちと変わんないだろうし…
視界も良くなくて息も苦しい…
本気で早く見つけないと…!
助けに来た奴が一緒に倒れてたらシャレにならんし!
「み……お…?」
「……あれ?」
瞬間、自分の目を疑った。
普通にのこのこ歩いてくるひーくん。
おかしい…
こっちと向こうじゃ温度差が明らかに違う!

