「ぐっ…!」
苦虫を噛んだような心菜ちゃんの表情。
こんな顔、初めて見たかもしれない。
物心ついた頃から甘々に育てられてきてたの見てるし…
ひーくんも、心菜ちゃんには意地悪したりしなかったっけ。
「もーいいわ!貴方なんてこっちから願い下げよ!」
「あっそ。俺好きな奴いるし、助かるわ」
直人は教室から出ていこうとする心菜ちゃんにそう投げ掛けた。
「「「えぇーーー!?」」」
突然の爆弾発言に、クラス(の特に女子)がどよめいた。
「嘘よ、ウソ。今日はエイプリルフールなんだって…きっと」
「もうダメ…。しばらく立ち直れそうにない」
めっちゃどんよりしてらっしゃる!
あぁ、うちのクラス、ファンクラブ入ってる人多かったもんね。
それだけじゃなく本気で好きな子だっている訳で…
私も今日が初耳だったら…
ショックで項垂れてただろうな。

