隣、引っ越してきたんだ…


ここ一年ぐらい空いてたから入ってくるだろうとは思ってたけど。




ガチャッーーー




「こんな時間に申し訳ないです!」


「いえいえ、こちらこそお待たせしてスミマセン!私、眞中といいま…」



ドアを開けて初めて相手の顔を見る。


瞬間、言葉が続いて出てこなくなってしまった。




「美桜…」




「…ひーくん」




互いが互いにそこでフリーズ。


向こうは口半開きでこっちを見ているけど…


まぁそこら辺は私も似たような顔してるだろう。



おっと…?


ちょっと待って?




え、ウソ……


お隣ってひーくんの所なの!?



頭が回りだしそれを理解した途端、身体中の血の気が引いていくのを感じた…