「直人、重くない?」
「コートがかさ張るだけで別に重くねぇよ。
一体何回聞くつもり?」
「だって…」
背負って帰るにはちょっと距離あるし…
辛いのに無理してるんじゃとか色々考えちゃうんだもん。
考えるといえば、もうひとつ…
二人で帰ったこと、皆に誤解されてないかな?
教室の中にもし、直人の好きな子がいたとしたら…
その子はどんな気持ちで…私たちを見てただろうか。
もしクラスの子じゃなかったとしても、学校の生徒なら耳に入るはずだし…
ん?待てよ?
うちの高校とは限らないんじゃないの?
年齢だって同い年とは言ってなかったもんね。
「ねぇ…、直人…」
「ん?何?」
「直人の、さ……」
直人の好きな人って……誰?
「…やっぱ。何でもない」
「は?」

