「美桜。カバンの整理出来てるか?」
「カバン…?うん。後の授業はホームルームだけだから…」
「ん、了解」
それだけ聞くと、直人はてきぱきと自分のカバンにノートやファイルを詰め込みはじめた。
それを頭もよく働かずぼんやりと見つめる私。
学校に響くチャイムがいつもより遠くに聞こえる…
「おーし。全員席に着けよー!」
カバンを片し終わるのと同じ位に、担任の先生が教室に入ってきた。
ガタガタと皆が席に着く中、直人は自分と私の分のカバンを肩に掛けて…
「眞中と藤堂、早退します」
先生に向かってそう言い切った。
そ、早退…!
本当ならしたくない所なんだけど。
今の私には、反論できる力さえないし…
「早退?ん?
眞中、しんどいのか?」
「少し貧血気味で…良いですよね?」

