怖っっ!
うちの母親怖っっ!!
さっきのしおらしさは一体何処へやら?
「大体っ、周りのお願いがあったから芸能界に居られなくなる位で甘んじてあげたのよ!
本当ならこんなんじゃ済まさないっていうのに…」
呪詛でも呟いているかのような母の顔は、何処からどう見ても盤若そのもので…
私に向けてじゃないって分かってても身体が震えた。
「美桜のお母さんって…、パンチのある人だね…」
花音なりにオブラートに包んだみたいだけど…
口許が明らかに引き吊ってるのはバレバレで。
大和に至っては何も言わずに目が泳いでるし。
あっ、うん。
お母さんは敵にしちゃいけない人だな…
病室に漂う何とも言えない空気を感じて、改めてそう思った私だった。

