お母さんは私がこくりと頷くのを見届けると、静かに話し出した。
「お母さんね、美桜に甘えてた…
一人で家に居るのなんて普通寂しくないはずないのに…
ごめんなさい。
美桜の『大丈夫』って言葉に菅ってしまって…
まだ小さかった美桜に…色んなものを背負わしてしまって。
仕事は確かに忙しいわ。
だけどね、私は美桜の為だからこそ…頑張れてるの。
仕事よりも…娘が大切なの。
だから困ってる事、家や学校の事、何かあったらお母さんに話して頂戴?
あぁ…もっと早く伝えていれば良かった。
そうすれば、美桜がこんな目に遇わずに済んだかもしれないのにね…
気付いてあげられなかったなんて…母親失格よ」
「そんなことない!!!」
『母親失格』
それを聞いて、思わず声を張り上げてしまった。

