「それは私から説明するわ」
大和の言葉を遮るように聞こえてきた声に、一瞬耳を疑った。
本当ならその人物は海外を飛び回ってるはずで、
ここには居るはずもないのに…
「お…お母さん!?」
病室のドアに寄り掛かって立っているのは、間違いなく自分の母親。
「なんで?仕事はどうしたの!?」
確かミラノにしばらくの間出張するって言ってたはずなのに…
もしかして、
私が倒れたせいで帰って来なきゃいけなくなった…?
その考えが浮かんだ途端、サァーッと血の気が引いていく。
どど、どうしよう…!
足を引っ張らないようにと今までやって来たつもりだったのに~っ!
「美桜。今から言うこと、よく聞いてね?」
ゆっくりと近付いてきたお母さんは、涙目の私に優しく語りかけてきた。

