こんなに顔色が悪くなるって…
一体、あいつに何を吹き込まれたんだよ。
怒りで身体が震える。
もし大和がいってなかったら、俺が掴み掛かってた所だ。
「何って…
他愛もない世間話だよ?」
かなりの剣幕で襟元を掴まれているというのに、松田は一切動じず。
それどころか涼しい顔で…
「せ、世間話…?
んな訳ねぇだろ!!お前のせいで美桜が倒れたんだぞっ」
「俺のせい…?
どうして俺が原因だって言えるの?
貧血とかで倒れたかもしれない…そうは思
わないのかな」
淡々と言って退ける松田に、ぐっと大和の言葉が詰まる。
何つーか。
本気で自分は悪くなさ気な口振りをしていて、余計に質が悪い。
松田は不敵な笑みを浮かべて大和との距離を段々と詰める。
そして美桜の時と同様に、近くで何かを呟くと…
襟元を掴んでいた大和の両手が、するりと下へ降りていった。

