「扉を開けてもらえますか?」
こいつはまた、とんでもねぇ事言い出しやがった…
「はぁ!?」
叫んだ大和の反応は正しい。
けど、それ以上に美桜の返事も簡単に予想出来た。
特に花音の事になると突っ走る傾向があるからな…
ここまで無鉄砲だと寧ろ感心する。
だけど…
「じゃあ行くね!」
発した声から伝わる微妙な震え…
それが突発的に、俺を行動に移した。
「行くな」
前に行かせないように、後ろから抱き締める。
「行くな、美桜っ」
一人じゃ意地でも行かしてやらねーつもりだった。
こんなに身体カチコチにしてるんだから、余計に。

