どうやら松田は中にいるらしい。
しかも様付けというVIP待遇のようだ。
「本人と話がしたいんですけど。構いませんか?」
とにかく店の中に入れねぇと話にならない。
松田の素性なんて今はどうだっていい。
俺達の目的は『花音奪還』それひとつだけだ。
しかし、目の前の男の一言に俺は耳を疑う事になる。
「良いですよ。ただ…ご入店は眞中様のみとなりますが」
「私っ!!?」
美桜のバカでかい声が木霊する。
いや、でもそのリアクションも無理はないか…
俺と大和も、頭を抱える。
店に入るのは諦めるしかないか…
別に他に会う方法がないってんじゃないんだし。
そう思ってたのに…

