あんなのが立ってたらそら震えるわな…
俺だって入りたくねぇもん。
「ごめん…大丈夫だから」
すぐに俺から離れた美桜に、名残惜しさを感じる。
無意識に伸ばしかけた手を引っ込めた。
「本当?」
「うん。ホントに!」
そうふわりと笑った美桜。
でも今も若干手が震えてるし、無理してるのは分かる。
「さてさて、気を取り直して…お店に向かいますか!」
さっきの事で互いに謝りあった俺達は、美桜の掛け声で再び店へと歩を進めた。
といっても女を先頭に立たせる訳にはいかない。
「俺達、松田に用があるんです!」
「中に居たりしますか?」
俺は大和とアイコンタクトを取ると、サングラスの二人にそう畳み掛けた。

