「ん?あれ、美桜じゃね?」
大和の指差す方を見ると、店の近くに美桜が佇んでいた。
黒髪の学生なんてゴロゴロといるだろうが、俺らとお揃いのキーホルダーをカバンに付けてるからすぐに分かった。
パシッーーー
「ひゃっ!」
店に向かおうと、歩き出した美桜の手を掴んだ。
小さく叫んだ姿を見て、あぁ…こいつも女なんだなと改めて思った。
「な、なんだぁ~。誰かと思えば…」
振り返った時、不安げに揺れてた瞳。
が、後ろにいたのが俺と大和だと気付くと安堵の表情へと変わった。
フラフラとへたり込んでいく美桜を抱き抱える。
美桜の奴、身体震えてんじゃん…
店の方を見ると、見るからにヤバめな男が二人立っている。

